犬も歩けば棒に当たる

一度来ていただければ当社の良さが分かると思います。
一度食べていただければ当店の味が分かると思います。
一度使っていただければ私の実力が分かると思います。

これまで何度この決めセリフを聞いたことでしょう。
そして僕自身も図らずも何度もこのセリフを心の中で繰り返しただろう。

でもこんなセリフをいくらつぶやいていてもこれは言うだけムダなのです。
どうしてムダなのですか?という質問を受けました。

それは簡単です。
そもそもお客さんは一度も来ないし、一度も食べないし、一度も使わない。
何故なら、あなたの会社も店も実力も、その存在すら知らないから。

知らないのだから一生接点がないのです。
決して出会うことのない2人。

売り手と買い手、接点がない限り商行為は生まれない。
その接点をつくり売り手と買い手の糸をつなぐのがマーケティングなのですから。

だから冒頭のセリフをつぶやいてばかりの人はいくらつぶやいてもお客さんから見染められることはない。

良いパートナーが早く欲しければ婚活パーティーに頻繁に顔を出せ。
家に引きこもってテレビを見ていても素敵な出会いはない。
こんな素敵な私に一度会ってもらえれば気にいってもらえるのに・・・。
無理でしょう。

これが商売なら尚更、自分から仕掛けていかなければ売上は上がらないのです。

接点がつながるように、チラシでも、POPでも、SNSでも、プレスリリースでも、ニューズレターでも、或いはリアルの会に出かけて直接、仕掛けを投げましょう。

イヌも歩けば棒に当たる。
投げれば必ず反応がある。
それは反応の大小はあるでしょう。

それを基本動作にする。繰り返す。

犬も歩けば棒に当たる。
昔の人は良く言ったものです。

歩くとは接点を求めて行動することです。
繰り返し、繰り返し、それだけです。
これ基本動作です。