先入観なしで、ありのままで

以前、今の時代の激しい変化を称してドックイヤーという言葉がさかんに使われましたが最近あまり耳にしなくなりました。犬の1年の成長は人間の7年分に相当するということでそう言われたのですが、2018年の今はドックイヤーどころかマウスイヤー、さらに成長の早い動物に例えられるのではないかと思います。

ビジネス分野ではAI化、ロボット化、自動運転化、等々、国際社会では朝鮮半島の統一化(?)、貿易戦争、身近なところだと民泊法の成立、インバウンドの急激な増加、外国人労働者の労働規制の大幅緩和等々、恐らく自分自身生きてきて今ほどあらゆる環境が変わっている時代はないし、変化の速度が加速し続けている時代はない。

当然、これだけ急速に社会が変化しているのだから、自分のビジネスもその変化から逃れられなくなっており、受身で口をあんぐり開けていては生きていけない時代になっているのです。
経営者はこの激変の時代に対応して常にビジネスモデルの変革を迫られているのだと自分自身自覚する毎日です。

そういった中で有用な情報を集めて切り分け、そしてそれを自身のビジネスに取り込む情報力が極めて重要なのだと思っています。

ところが情報はインターネットとSNSで繋がれた世界で今や爆発的かつ加速度的に膨張していて、こうなると逆にどう情報を取れば良いのか分からなくなってくる。

そこで有用な情報を集めるためには「良い情報源」を見つけることが重要。
その情報源からのインプットを日々のルーティンワークに組み入れることです。

最近、自分自身でやってみて有用なのは、日経電子版、日経MJ電子版の全記事チェックです。時間の制約もあって効率的に記事をインプットするのは大変です。

そこで色々実験してみて日々やっているのが目で「読む」のではなく耳で「聞く」こと。
iPhoneやiPadを使って読みたい記事を選んで、読み上げ機能で機械に読んでもらうのです。

この方法を採用してみて大きな変化がありました。
まず「読む」より「聞く」方がストレスが圧倒的に少ない。気楽に聞けるのです。
気楽なので、わざわざ「読む」のは面倒な記事でもラジオから流れるニュースを聞く感覚で楽に聞ける。楽に聞けると頭に記事のイメージがより強く残る。

どうしても今まで通り「読む」と自分の興味のある記事に偏りがちです。
しかし、実際に日々起こる変化の情報は必ずしも自分がこれまで興味をもった分野のものばかりではありません。
むしろこれまで縁の遠かった分野の情報にこれからのビジネスへのヒントが隠されているのではないでしょうか。

そういう意味では情報をストレスなく先入観無しに受け入れることが大事で、それが出来るこの「聞く」情報収集法はとても有用ではないかと考えています。

情報収集は先入観なく、ありのままで・・