原因は5年前に遡る

毎朝、朝ランで色々な路地を走っていて繁華街もコースの一つに入っています。
走っていると、「あれ?この前までレストランだったのにいつのまにか空き店舗になっている」何てことに気付くことが結構あります。

結構お客さんが入っていたように思える店が意外に閉店するなんてこともあります。
一体どういうことなんだ?と思えるのですが、経営者や幹部であれば、その辺の勘所はしっかり持っていた方が良いと思います。

一つだけ言えるのは、例えお客さんが入っていて利益(キャッシュフロー)が出ていても、それを上回るお金が出て行けば、お店はやっていけないということです。

それを上回るお金とは金融機関等からの借入金です。
通常、お店を出す時は金融機関からの借入金で賄われます。当然月々の返済がついてまわります。この返済額がキャッシュフローの範囲内に収まっていなければお金が足りなくなり、さらにどこかから借りなければなりません。

閉店する店ではそのバランスが崩れているということです。
実は、この計算は開店前まで遡って試算しないといけません。
開店前にこの計算をきっちりしないでスタートしてしまうと、最初から失敗が運命づけられていた、なんてことに成りかねないなのです。

何が言いたいかというと、その店毎の予測キャッシュフローで投資できる金額が決まってしまうということです。
予測キャッシュフローを上回る金額を投資してしまうと、殆ど確実に店の利益ではお金を返せなくなります。
これがいわゆる過大投資っていうやつです。

経営不振のお店は意外にも計画段階でこういった試算なしという場合も多い。
このバランスチェックは投資判断の際に絶対必要な作業なのです。