結果にコミットする

数日前にフィットネス事業のRIZAPに関する記事を複数回目にして大変興味深く読みました。僕自身、ややダブつき気味なボディを絞りたいという潜在的願望は常にあり、ダイエットやフィットネスに興味がないわけではないのですが、今回の注目したのはそこではなく、その経営観についてです。
RIZAPグループの瀬戸社長の言葉で注目したのは「結果にコミットする」という下りです。

RIZAPのCMはテレビでもネットでも良く目にするもうあまりにも有名なったあれです。「ヴー、ヴッ、ヴル、ブル・・」みたいな音楽が流れ、有名人が出てきて緩み切っただしらない体型が、腹筋が8つに割れて見事に引き締まったボディに変身する、到底同じ人間とは思えないという感じの衝撃的映像です。

もうあの映像だけで身体を引き締めたい人はその気になってしまうのではないでしょうか。

実はあのCMこそが「結果にコミットする」意図を明確に示すものだというのです。
あのCMにはどんなトレーニングでどんな器具で、或いはどんなトレーナーが居てなどの中味は一切出てこない。

でてくるのは唯一、どういう結果になるのか、ひたすらそれだけです。
まさに「結果にコミット」しているのです。

とても分かり易い。
考えてみれば、サービスを受ける(買う)方は、どんな設備で、どんなトレーナーで、どんな施設であろうと、痩せで引き締まった憧れのボディに変身できれば何でも良いのです。

我々普段商売をやる方としたら、セールスするためについつい商品のスペックを並べたがります。
どんな施設で、どんなトレーナーで、どんなトレーニング方法で、その結果、何も結果が変わらなかった・・・となりがちです。

RIZAPの「結果にコミットする」は、ほとんどの人はトレーニングを初めても三日坊主になりがちであることを前提にしています。

フィットネスやダイエットの本は巷に溢れ、どうすればそんなボディなれるか頭では理解することが出来る。
しかし、実際には三日坊主に終わる人が殆ど。続かないのです。

「結果にコミット」とはまさにこの三日坊主にならないで本当に継続してボディを引き締めさらに維持し続けるためのトレーナーとしてのサービスをお金で提供している。

この基本思想って自分(コンサルタント)でも目指すべきものだし、更に経営者の仕事もまさに「結果にコミット」して結果を出し続けることそのものじゃないかと思う。

頭で分かっていてもそれを実際に行動して結果を出せるか否かで経営者の真価は決まる。

結果にコミットする。プロ経営者として常に持ち続けるべき経営観の基本ではないかと改めて思いました。