人材投資、する会社、しない会社

先日、市内のとあるレストランが昼食時間の繁忙期にも拘わらず閉店していました。聞くところによると料理人がまとめてお店をやめてしまいその補充ができないために繁盛しているにも拘わらずお店を休まざるを得なくなったとのこと。
このような話はここだけでなく、全く同じような話がここ数年あちらこちらで起きています。すっかり人の採れない世の中になりました。新卒はもちろん中途も募集しても応募自体がない。残されたメンバーでは事業を維持できなくなり、一部事業の休止、その結果業績はどんどん落ちていく。深刻な問題です。

こうなると、今会社にいるメンバーの人材力の重要度が相対的に増し、人材力が会社の生産性の差となり、企業業績の差となって表れてくる。
人材をどう鍛え、能力を高めて、生産性を上げていくためにどうしたらよいのでしょうか?
僕はひとえにそれは人に投資することだ、と思います。
こうした人への投資の中で、当社でもOFF-JTを担うことも多いのですが、会社によってその人材力の差が既に大きく開いていることを実感します。
そもそも、こうした人材への投資自体を行っていないという会社が圧倒的に多いように思います。継続的に人材投資を行ってきた会社とそうでない会社では、商品力、組織力、マーケティング力の持てる力に雲泥の差がついてしまっていて、将来どうなるかが容易に想像できます。
人材投資の気持ちはあるのだけど、費用も厳しい、何よりも忙しくて人が出せないという経営者の声をこれまで何度も聞いてきました。
でも、そういっている間に、同業種の会社では人材投資を継続してきた。既に3周回位の差がついているのです。

社内の人は足元中の足元。そこを大切に投資して活かして育てることが出来ないと未来は暗い。
人材力の格差がこれから物凄く加速する。そんな気がします。